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骨質の評価(骨粗鬆症こつそしょうしょうの新しい診断方法)

超高齢化社会の到来とともに骨粗鬆症が社会的問題として注目されてきています。腰痛や膝痛の原因ともなるため、それを治療することは非常に重要なことと考えられています。


骨粗鬆症の診断の前にまず簡単に骨の構造についてお話いたしましょう。骨は大きく分けて二つの部分に分けられます。骨全体の表面を形作る骨皮質(こつひしつ)と骨の内側にあって内部から骨構造を支える骨梁(こつりょう)の二つです。
(図1骨梁の3次元構造スライド)(クリックすると拡大イメージをご覧いただけます)
特に骨梁は2ミリにも満たない太さの柱状の構造をした ものが縦横に無数に走っていてちょうど建築物の梁(はり)のような役割をしています。

骨は骨皮質と骨梁で支えられていますが、骨粗鬆症ではそれらがともに異常となります。例えば骨梁ではその太さや本数が減少し、骨を支える構造に欠陥が生じています。
(図2a,b正常と骨粗鬆症モデルの骨梁スライド)(クリックすると拡大イメージをご覧いただけます)

これを治療しなければなりませんが、その前にまず正確な診断が必要です。しかしこれまでは正確で詳細な診断方法がありませんでした。現在よく用いられている骨密度測定方法にはpQCTやDXAといったものがありますが、これらは骨梁の立体構造の評価ができませんので、どれくらいの太さで本数の骨梁がどのように走っているかなどはわかりません。ましてや投薬の効果をみようと思っても、それら骨梁の変化を経時的に評価することなどは全くできませんでした。

今回、それらの問題点を解決して、正確で詳細な骨質の評価をする方法を私たちの研究室で作ることができましたので、そのご紹介を、動画を入れながら説明してみたいと思います。

撮影 骨梁構造解析 経時的骨梁変化の解析

1)撮影

正常骨のムービー

通常のCT装置でも可能ですが、阪大病院整形外科では超高速で撮影可能な最新のCT装置を使用します。その装置で、腰椎または大腿骨の撮影をします。
>> 正常骨のムービー(動画)

2)骨梁構造解析

骨梁では建築物の梁のような構造物が無数に縦横に走っていて、この構造解析を行います。

3)経時的骨梁変化の解析

正常と異常の骨梁マッチングムービー

骨粗鬆症と診断された患者様では6ヶ月程度の投薬後、再度CT撮影を行います。その画像と最初に撮影した画像のマッチング(画像と画像の重ね合わせ)をして、1本1本の骨梁の太さや数の増減を解析、計測することができます。
>> 正常と異常の骨梁マッチングムービー(動画)

以上、私たちの教室で開発された骨粗鬆症の診断および治療効果判定方法を簡単に説明しましたが、なによりもビジュアル(見た目)で一般の人にも自分が行っている治療の効果がわかることでお役に立てると思います。
これができて、自分にあった薬を適切に判定することができるので、効果のない薬の場合には早々に中止し別の薬を試すことができ、早期の治療効果が期待されています。

この方法は阪大病院整形外科でのみ可能となりましたので、ご興味をもたれた先生方や患者様で診察をうけたいと思われる方はご連絡ください。なお必要なコストは通常のCT撮影費用と同じで、保健適応となります。

■受診方法
・毎週火曜日
・関節リウマチ外来 担当:菅本一臣 または 椚座(くぬぎざ)康夫 医師

診療情報提供書と初診予約について

病院や診療所の医師が紹介状を書かれるときに、阪大病院の保健医療福祉ネットワーク部に連絡していただくと、診察日時と担当医師を予約することができます。(下記連絡先をご参照ください)

診療情報提供書と初診予約について
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